10年以上別居していて不倫の事実を知らなかったが慰謝料請求が認容された事例
状況・背景等
依頼者:女性40代前半 会社員
相手方:女性40代前半 無職
子ども:なし
依頼者の女性は夫と別居していました。その夫(40代後半)が亡くなった際に、同棲している女性がおり、その女性(相手方)との子どもが生まれていることが発覚しました。その相手方に慰謝料を請求するため、当事務所にご相談に来られました。
依頼者は平成15年に別居をはじめ、その年内に夫と相手方の女性が同棲をはじめました。依頼者はその同棲している女性がいるという事実を、男性が亡くなる平成26年まで10年以上の間ずっと知らないままでした。
実施したこと
訴訟をしました。不法行為は侵害を知ってから3年が時効ですが、その侵害を知らなかったために時効は完成しないため、損害賠償請求をしました。
得られた結果
250万円程度の慰謝料を獲得。
実践のポイントと留意点
事実認定の問題について、加害者を知った時というのは、知りうるかどうかではなく、知ったか否かであり、夫が相手方と同棲していたことを知っていたという依頼者側の証拠がなかったことがポイントです。