有責配偶者からの離婚請求が短期の協議で終わった事例
状況・背景等
依頼者:男性 30代前半 会社員
相手方:女性 30代前半 専業主婦
子ども:1人(小さい)
依頼者の結婚期間は2~3年、その後の別居期間は半年ほどであり、両方とも短い期間でした。有責配偶者である夫側の男性が離婚をしたいということで、当事務所にご相談に来られました。
依頼者の有責性としては、出会い系アプリを通じての不倫の事実が1回だけありました。
実施したこと
(依頼者と相手方の両者が離婚を望んでいたこともあり、協議の形で話を進めました。)依頼者本人は、離婚は2,3週間で終了すると思っていたため、具体例をあげつつ、離婚にかかる時間の相場を教えることで納得感を与えつつ協議を進めました。また、スピード解決をしたいという依頼者の希望も叶えるべく、スピードにも意識しつつ協議を進めました。
最初は慰謝料として100万円を提示し、最終的には150万円の支払いで終了しました。私自身は慰謝料のイメージとして150~200万円くらいを想定していたので、おおむね望み通りの金額で、スピード感を持って終了する事ができました。
得られた結果
150万円の支払いで離婚。面会交流は月1回。
実践のポイントと留意点
依頼者がスピード解決を望まれていたこともあり、事務手続きを本人同士でやっていただき、代理人経由で行うよりも大幅に時間を短縮させました。
また、有責配偶者は継続性や反復性によって悪質さが問われるものですが、今回の事例では認められた有責な行為が一回だけだったのもあり、継続性がなかった点で悪質さが大きく評価されなかったです。